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インタビュー

ハルノデザインを取材!100年先も続いていく幸せな文化をカタチにできると評判

今回、しょくばオフィス でお伺いさせていただいたのは、主にオフィスや医療施設のデザインを手がけるハルノデザイン株式会社です。

ハルノデザイン株式会社
《住所》    本社 〒104-0032 東京都中央区八丁堀3-9-8 高木ル3F(本社)
《事業内容》  設計・デザイン/建築設計 ・インテリア設計(住宅、店舗etc)、家具・照明等
《URL》    https://www.harunodesign.com

代表取締役 金子敏春氏インタビュー

「ハルノデザイン株式会社」はアクセスが良好な立地の静かなオフィス街の中で、独創的なデザインを数多く生み出しています。オフィス空間をはじめとし、その他医療空間や家具やカーテンなどのインテリアなど数々のデザインを手掛ける、代表取締役の金子敏春氏にお話をお伺いさせていただきました。

ハルノデザインについて

── 早速ですが、はじめに御社について教えていただけますか?
「クリップから美術館まで創る」企業です。とてもデザインの幅が広いと思いますが、設計の出発は公共施設の空間設計でした。設立当初から施設の各館の館長さんや学芸員の方から現場で起こっている問題や要望をいくつも伺うにつれて様々な公共用製品のデザイン依頼を頂きました。ひいてはミュージアムグッズデザインまで広がったのです。
空間デザイン事業といっても、企業の得意不得意があると思います。たとえば医師にも様々な科目があるように、建築士にも様々な専門があります。私たちは、その中で公共、商業空間というパブリックスペースに特化した設計デザイン事務所を営んでおります。

── 「自社オフィスのデザイン」中でこだわったところはありますか?
私たちのこだわった部分は一番に楽しめる空間デザインです。働く側の合理的かつ機能的なオフィス計画。そして来訪される方にはおもてなしを感じる居心地の良い空間デザインにこだわりました。

── 御社名でもある「ハルノデザイン」。とってもステキなお名前ですが、どんな由来でつけられたのでしょうか。
「春のデザイン」ということ。春夏秋冬の中で、春は、誰もが新鮮に思う季節。最も心地の良い季節。そして、誰からも愛される陽気。私は、そんな心地良い空間をデザインし続けたいと強く思い、シンプルにそのままの言葉を名前に付けました。

── 御社の強みを教えてください。(アピールするものがありましたら教えて下さい。)
”愛着の沸く空間デザインを創り出すこと”です。
これまで美術館や医院設計を中心にしてきた私たちだからこそ、仕事の活動リズムを大切にして、楽しさ “ プラス1 ” のご提案ができることが強みです。愛着は、企業様の持たれる特徴がより引き出されている空間に沸いてくるものです。丁寧なヒアリングから、企業様の特徴を最大限引き出していくデザインをすることを大切にしております。

お客様へのデザイン提案や工夫されている点について

ハルノデザインインタビュー
── お客様にデザインをご提案されてるうえで、どのような点を一番大切にされていますか?
まずデザインできる時間と空間は限られたものですから、その中で企業様が求められている機能性についてしっかりと伺い、的確に計画するために、しっかりと面談をします。設計する上で、お客様のご要望が本当にコンセプトに重なる機能性かを一緒に考えます。

── 「コンセプト」を明確化することが難しいと感じているお客様への提案方法や工夫されていることはありますか?
事務所は必ず社会的ミッションを抱えています。そのために初めに行うことは、どのような顧客をお持ちなのか。そしてその顧客に対して何を提供したいかを面談していきます。そのフローをたどることで、次第に企業様の掲げるコンセプトが浮かび上がってくるのです。

── オフィスデザインは数年ごとに大きくトレンドが変化していく業界ですが、御社がトレンドや流行を取り入れる上で、意識されている事や勉強されていることはありますか?
トレンドを学ぶことはこれといって特にありません。気軽に流行をみることはあっても参考程度にしています。弊社が最も大切にしていることは、オンリーワンの快適空間。そしてどこか「いいね!」というプラス1をご提案することに徹底しています。

── お客様との関わりの中で特に大切にされていることはどんなことでしょうか。
距離感です。また、つかず離れずの関係性の中、一緒になって最終ゴールを目指します。いいものを作ろう! という気持ちをもって、我々がもてる技能をふんだんに活用しながらプラス1をつくり上げていくプロセスも大切にしています。

── 最近オフィスを手がけられた中で印象に残っている嬉しかったこととはどんなことでしょうか。 (実際に施工されたお客様の嬉しい声などお聞かせ願えればと思います。)
エステ会社様のオフィスを手掛けた時には、お客様から「とてもテンションが上がる職場になった!」など嬉しいご報告を頂きました。そして何より「売り上げが上がった」というお声を聞くたびに、企業様のコンセプトが伝わるデザインを提供できたと実感できる時が一番うれしい瞬間です。

── オフィスのデザインはお客様と一緒に作り上げ形となっていくお仕事ですが、どんな時にやりがいを感じますか?
お客様に一任された時、スタッフの士気も上がり、一番やりがいを感じます。
私たちは、限りある時間の中で、一緒になって未来を作り上げている時間はとてもかけがいのない素晴らしい時間の共有をさせて頂いているなと感じております。

ハルノデザインインタビュー

── オフィスの環境の変化は社員にどう作用するのか、どんなメリットがあるとお思いでしょうか?
デザインされた環境は、言葉を超えてコンセプトを体感する場です。人は身を置く環境の影響を受けるので、デザインされた空間は社長よりも良くコンセプトを語ってくれます。いい空間は、いい仕事をさせる素晴らしい指導者のようなものです。

── 御社のアフターサービスやアフターフォローについてお教えください。
設計は完了してからのお付き合いがとても大切です。ですから、最初の一年は半年に一度伺い様子を確認します。二年目以降は、年に一度のご訪問をしたり、お客様の環境変化を見聞きしながら適宜アドバイスを心がけています。

金子社長について

ハルノデザインインタビュー

── 金子社長は鞄縫製職人の三代目ということですが、鞄ではなく、オフィスや医療などのデザインを手がけられるに至った経緯を教えてください。
鞄縫製職人三代目として生を授かった私は、ミシンの音を聞きながら育ちました。私にとって人の手で作られた生活の道具は馴染み深いものでしたが、世の中にさらに様々な物があると知ってからは、世の中で最も大きなものを作りたい! デザインしたい!と幼心に思うようになりました。

── 会社が設立されてから15年ほど経ちますが、続けることができた要因はなんですか?
社会的使命を、常に感じていたからです。モノづくりの家庭環境で育ち、人は人のために役立つ使命を持っていることを、身近に感じてきました。だから建築のデザインで、お客様のために常に最高の設計をしてお役に立ちたいと思っていますし、その気持ちがあるから続けてこれたのだと思っています。

── この仕事をして、良かったなと思う時はどのような時でしょうか?
デザイン完了後に引き渡しをして、お客様が笑顔になった時です。それは何とも言えない感動を頂きます。もちろんお客様に喜んでいただけたという感動もありますが、「あー、これからこの空間が、お客様のことを大切に支えるようになるんだな~」と思うと、感慨深いものがあります。

── 経営をされている中で特に意識しているところは何でしょうか?
依頼主にとっての最高を目指すことです。お客様がその時点で考えている使いやすい空間を提供するだけでなく、さらに、その環境のポテンシャルを最大限に引き上げるよう徹しています。10年後、20年後に、お客様がやって良かったと実感できるよう、常に「今より先の未来」を見据えています。

── お客様へデザインをご提案される上で、工夫していることなどはありますか?
0プラス1です。ゼロとはその人や、その物本来の、健全な状態に戻すということ。その上で、お客様に新しい発見というプラス1を提供して、喜んでいただきたいと思っています。

食育デザインについて

ハルノデザインインタビュー

── ところで、金子社長は住空間での設計デザインだけでなく、食育でのデザインにも力を入れておられます。それについて、詳しく聞かせていただけますか?
「住む」は暮らしの基本ですが、「食」は毎日を健康的に過ごすために欠くことならいない大切な部分です。ですので、空間と食の関係は限りなく深いと考えています。快適に「暮らす」と、美味しく「食べる」は必ず連動しています。それら両方を楽しみながら過ごすことが大切と考えているので、食育という普及も生活のデザインの一部として推進しているのです。

── どうしてこのようなチーズの学校を運営するに至ったのでしょうか。
建築士になった時から私が空間のスペシャリストとしてできる理想の食環境も社会に提案したいと考えていました。建築デザイン事業をする中で、食の大切さを常に感じていたので、チーズを主とした専門校を設立したのです。そこでチーズを主とした理由はたった一つ、六千年以上の歴史を持ち完全自然加工食品の中でも圧倒的に健康に良いということ。だから流行も廃りもないと踏みました。いつまでも暮らしに寄り添いながら気軽に食を楽しむことができるこの”CHEESE”というキーワードで、「学びの場」、「集える場」の提供をしたいと考えたのです。

── 生徒さんにはどのような指導をしていますか?
「食は楽しくなければもったいない」と伝えています。一見、食は楽しむものと知っていても、いざ私生活になると義務になっている方を非常によく見かけます。それはとても悲しい思いになりました。そこで、少なくとも美味しく栄養を気軽に摂ることが叶う魔法の食品”CHEESE”で、世界の広さを知ることで食事の義務から解放される講座を設けたり、チーズを通して食のライフサイクルを見直し、本当に身体に良いものに囲まれて過ごす生活は「暮らし方がもっと楽しくなる」という講座を設けたり、完全栄養補助食品というチーズの素晴らしさを通して世界中を旅する気分で学習ができるよう指導をしています。

── 住空間と食文化でのデザインで何か共通するものはありますか?それはどんなことでしょうか。
「命を養う」というキーワードです。「暮らす」というのは、新鮮さよりも安全と安心な住空間を人は求めます。但し、「食べる」ということにはいつも新鮮さを求めるのが世の常です。また人の身体はとても良くできていて、「飽きる」という反応があるので、人の肉体は「常に身体の中に様々な食材を入れてほしい」と言っている自然反応があります。それに応えないと不思議と人は不健康になり、それに自然と応えることで人の身体はバランスよく抗体と体力を得ています。無意識に日頃から様々な食材を考え、自然とあらゆる栄養素を手に入れているのです。こうした人の本来持つバイオリズムを大切にした住まう空間やオフィス空間を創ることは、今の時代に求められていると考えています。

目標にしていること、展望について

── 今後の展望や目標をお聞かせください。
一人でも多くの人に出会い、その一つ一つを大切にして、20年後にどれだけの方々と共に歩み、自分が提供した空間で支えられるかを体感したいです。今の目標は、デジタル時代の到来で、すさまじく変化する空間利用において、ITテクノロジーと建材の融合を目指し、その先を行く美しい環境設計のパイオニアになることです。

── 仕事や人生でのポリシーがあれば、お教え頂けますか?
与えられた使命を全うすることです。私の場合は職人の血を継いでいるので、生涯現役で設計デザインの仕事を全うしぬくことが自分の使命でしょうか。きっと、それしか取り柄がないのかもしれません。(笑)

── 最後に、オフィスづくり(デザイン・設計)はどうあるべきだとお考えでしょうか。
オフィスは企業として「社会に貢献する機能」と「企業にとって合理的」な設計デザインでなければと考えています。その両輪をしっかり考えられた空間こそが自然と事業活動を健全化し、クリーンな環境づくりの後押しをしてくれると考えております。
企業様が持たれている歴史の流れを汲み、今おかれている状況を分析しながら必要な空間構成を提案します。私たちは、”貢献百年企業”を全ての企業様に願いつつ、先ずは五年先、十年先の未来に続く価値を提案したいと考えております。

ハルノデザインインタビュー

編集後記

快適に暮らすこと、美味しく食べることは日々の生活の中でとても大切なことです。
その両方を空間のスペシャリストとして提供されている金子社長は、お客様の「こうしたい」「こうでありたい」を常に寄り添いながら提案してくれると、インタビューを通じて感じました。

快適な空間は、色んなアイディア、明日へのパワー、心が豊かになる分、日頃の感謝の気持ちの余裕も生まれるものです。金子社長の人柄をたくさん引き出せ、充実したお話をお伺いでき楽しいひとときでした。

ありがとうございました!

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