オフィスの壁紙の選び方。おしゃれなオフィスをデザインしよう!
オフィスに入った瞬間、必ず視界に入る「壁」。どのような壁紙を使うかで、壁の印象は大きく変わります。
そして、その壁紙が与える印象は、壁だけに留まらず、オフィス全体の印象を左右するのです。「壁紙がおしゃれ」であれば、「おしゃれなオフィス」という印象を植えつけることもできるでしょう。
逆に、壁紙が汚れていたり、古めかしいデザインだと、暗いイメージや古くさい印象を与えてしまいます。
では、どのような壁紙のデザインにすれば、おしゃれで好印象なオフィスを演出できるのでしょうか?
今回は、オフィスの壁紙の選び方に着目してご紹介しますので、この記事を参考に、洗練されたお洒落なオフィスを目指しましょう!
おしゃれな壁紙のオフィスを作るメリットとは
従来であれば、オフィスの内装は壁紙にまで拘るということはなく、デスクとチェアなどの必要なものが整っていればいいという考え方でした。
しかし、近年ではオフィスのデザインやレイアウトに拘りを持ち、壁紙にも拘る企業が増えているのです。
おしゃれなオフィスを演出するための要素は他にも沢山ありますが、「壁紙」というのはその中でも重要な要素になります。オフィスの壁紙はオフィスの印象を何よりも演出するのです。
では、具体的にどのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。
社員の仕事へのモチベーションアップに繋がる
壁紙はオフィス全体を覆うもので、どこにいても必ず視界に入ってきます。
そのため、デザイン性の高い壁紙のおしゃれなオフィス空間を作り出すことは、社員のモチベーションアップにも繋がるのです。
住宅の壁紙で置き換えて考えてみても、子供部屋、リビング、寝室など、部屋の用途に合わせて壁紙をかえます。
その部屋に合わせたデザイン性の高いおしゃれな壁紙にするだけで、居心地の良さを感じたり、気分良く過ごせたり、友人などを招きたくなったりします。
逆に、壁紙がくすんでいたり、汚れた状態のままにしておけば、仕事のモチベーションが下がるだけではなく、外部からのお客様の印象も悪くなってしまう可能性もあるでしょう。
集中力アップと生産性の向上に繋がる
壁紙の色はその空間にいる人の心理にも働きかけます。
例えば、青やグレーなどの落ち着いた寒色系の色は、集中力を上げ、冷静な判断を促すことができるので、会議室などに起用すると、生産性の向上にも繋げることができるでしょう。
優秀な人材確保が望める
デザイン性の高いおしゃれな壁紙のオフィスは、社員だけでなく、社外の人間にも良い印象を与えることができます。
近年では、働く企業の選考基準として、「オフィス環境」に注目している人が増えているため、就職・転職を決める基準として、「デザイン性の高いオフィス」というのが人気を集めているというのです。
ほぼ毎日足を運び、一日の長い時間を過ごす場所ですから、居心地の良い空間を求めるのは当然のことでしょう。
「こんなおしゃれなオフィスで働きたい!」そんな思いを馳せてその企業への就職・転職を希望します。
おしゃれな内装のオフィスで働くことは、その人の優越感にも影響し、無意識にそのオフィスにふさわしい人材になろうという心理が働くのです。
おしゃれなデザインのオフィスを作る壁紙の選び方
「おしゃれな壁紙」と一言でいっても、多くの色やデザインの中から選ぶのはなかなか難しいことです。
壁紙はその企業のイメージにもなり、部屋の印象を大きく左右しますから、慎重に決めなけばまりません。
- どんな柄なのか
- どんな色なのか
- どんな素材なのか
など、何をチョイスするかで、その企業が何をコンセプトにしているのかなどを連想させ、まるでファッションのように、その企業の特徴を表すのです。
ではここからは、壁紙の選び方の大切な要素について見ていきましょう。
ニュートラルな色をベースにする
おしゃれなオフィスを演出するために、あえてカラフルに様々な色を用いる企業もありますが、あまりにも派手になってしまうと、落ち着きのないオフィスになってしまいます。
基本的にはニュートラルな配色、グレーや白などをベースにし、落ち着きのあるデザインを考えていきましょう。
したがって、弁護士事務所やコンサルティング会社など、冷静かつ的確な判断が求められる企業のオフィスに有効だといえるでしょう。
しかし、全ての壁紙を寒色系でまとめてしまうと、あまり印象が良くありません。
あくまでもベースとしてニュートラルな色を用いた上で、一部に暖色系を用いてみたり、レイアウトに観葉植物を用いるなど、バランスを考えて工夫をすると良いでしょう。
暖色系の壁紙を使用する
しかし、このような活発なイメージの壁紙で全体を覆ってしまうと、エネルギッシュになると共に、エネルギーを放出した挙句、疲れてしまうことにもなります。
やはりこの場合にもバランスを考え、メリハリのある配色にする必要があるのです。
あくまでもベースはニュートラルな色を用い、壁の一部や空間の一角に暖色系の色を用いると、メリハリのあるオフィスを演出してくれるでしょう。
コーポレートカラーの壁紙を使用する
企業や組織には、自社の企業理念に合わせた「コーポレートカラー」が存在するものです。
コーポレートカラーは人に強い印象を植えつけ、「企業のイメージ=コーポレートカラー」とさせる力を持っている重要なものなのです。
見た瞬間にその色で「あの会社だ」とわかってもらえるくらいの効果が望めるのです。
グリーンやウッドの壁紙を使用する
近年では、グリーンやウッド(茶色)の壁紙を用いる企業が増えており、こういった色には、自然素材の暖かみや、優しい色味による癒し効果が期待できます。
リラックスして仕事ができるだけでなく、デザイン性もあり魅力的な色合いです。
この場合も、全ての壁紙の色をグリーンやウッドにするのではなく、目的に応じて上手く取り入れるようにするのがポイントです。
職業や環境に合った壁紙の選び方のポイント
壁紙選びをする際には、職種や環境に応じた色合いを選ぶこともとても大切なポイントとなります。
斬新でおしゃれなデザインのオフィスを演出している企業は、オフィス家具やレイアウトに拘るだけではなく、壁紙にも手を抜きません。
ここからは、職種などに応じた効果的な壁紙の選び方をご紹介します。
外回りの多い営業職の場合
外回りの多い営業職のオフィスには、頭の切り替えがしやすく、集中力を上げる色であるブルー系壁紙を取り入れるのがおすすめです。
事務系やプログラマーのオフィスの場合
事務やプログラマーなど、デスクワークが中心の職種のオフィスには、ストレス軽減効果のあるグリーン系の壁紙がおすすめです。
壁全体に淡いグリーンを用いることで、一日箱詰め状態で逃れられないストレスを軽減し、癒してくれる効果が得られるでしょう。
女性が多いオフィスの場合
女性の多い職場だと、女性の好むパステルカラーなどで統一しがちになりますが、癒し効果は期待できても、業務に集中しづらくなるというデメリットがあります。
フリースペースにグリーンやオレンジなどの暖色系を使うことで、よりその効果を上げることができます。
男性が多いオフィスの場合
男性は女性と違い、誰かと共感しあうということが少ないため、知らず知らずのうちにストレスを内に溜めてしまっていることが多いといいます。
男性の多い職場では、クールなである、グレーやブルーといったモノトーンな色を選びがちですが、冷静な判断をするタイプの人が多い職場では、効果が強すぎてしまうかもしれません。
おしゃれなオフィス環境にするための壁紙選びの流れ
では、実際にオフィスの壁紙を選ぶ際に、気を付けなければならない具体的なポイントを見ていきましょう。
1.コーポレートカラーを決めておく
壁紙を選び際には、
- スタッフにどのようになって欲しいのか
- 外部からどのように見られたいのか
この二点を明確にした上で、コーポレートカラーを決めておく必要があります。
企業のイメージカラー全面に打ち出したいと思っても、そのカラーがその空間に適していなければ、逆効果になってしまうでしょう。
効果やメリットだけを考えて壁紙選びをすると失敗してしまいます。
オフィスデザインのプロに依頼して壁紙の色を決めていくこともできますが、押さえておきたいポイントを知っておけば、コンセプトを伝えやすくなるでしょう。
2.どのようなスペースにしたいのかをイメージしておく
オフィス内でもスペースによってどのような壁紙がふさわしいのかをきちんとイメージしておく必要があります。
また、壁紙だけで考えるのではなく、床材や天井、照明、家具などとの相性も考えなければなりません。
このように、いくつもの要素から色や素材の適切なものを選ぶことで失敗を防ぐことができます。
3.壁紙は機能性とデザインを重視する
素材の選択は快適なスペースづくりには欠かせません。
- 湿気が多い場所には吸収できる素材
- 汚れが目立たない手入れ可能な素材
- 少ない配色で温かみが出せる素材
など、素材にも気を配ることで、ワンランク上のおしゃれなオフィスを作り出すことができるでしょう。
4.アクセントクロスを用いる
最近では、このアクセントクロスが人気を集めており、個人宅やカフェ、様々な企業で用いられているのです。
アクセントクロスは、どんな空間でも手軽に効果を出せるテクニックですが、上手く効果を出すためにはいくつかのコツがあります。
- 1.色や柄を選ぶ
- 単体のクロスで見るとおしゃれで素敵に見えても、大きな面積に使用すると、しつこくなってしまうことがあります。
アクセントクロスを選ぶ時には、全体像をイメージし、飽きないテイストにしたければ無地のものを、賑やかで楽しい雰囲気を出したいのであれば、柄の入ったものを選択するなど、スタイルに合わせた選び方をすることが大切です。
- 2.視線を意識した配置をする
- アクセントクロスを用いるのであれば、入り口から見て正面、もしくは入ってから右側の壁に入れるのがおすすめです。
なぜならば、人の目は、正面→右面→左面→天井→床へと動くといわれているからです。
そして、そのアクセントクロスがコーポレートカラーなのであれば正面に。コミュニケーションや作業効率アップを狙うのであれば、右側に入れると外部からの印象を和らげるので良いでしょう。
フリースペースにはグリーンやポップなイメージの色を正面に入れ、黄色やブルーなどの集中力を高めるための色を入れる場合には、スタッフの右側に来るようにすると効果的です。細かいようですが、スタッフの心理を意識することは、とても重要なことなのです。
- 3.効果的に色を使う
- アクセントカラーは壁の一部、または一面に起用するものなので、大胆な色使いをしても重くなりません。
発想力を高めるイエローはクリエイティブな職場には最適な色です。部屋全体に使うにはくどい色でも、デスクの右側の壁に入れることで、作業の邪魔にならない程度に視界に入り、色の効果を期待することができるでしょう。
同じ要領で、会議室やフリースペースの一角にオレンジを入れると、良い具合に活気のある空間を作り出すことができます。
おしゃれなオフィス環境にするためには業者選びも大切
オフィスの壁紙を選んだら、きちんとした業者に依頼することがおすすめです。
コストを抑えるために自身で壁紙を貼ることもできますが、綺麗に貼るためには技術も必要ですし、時間もかかってしまいますので、ここはプロに頼むのが無難です。
そこで大事になってくるのが、業者の選び方です。オフィスデザインを多く手掛けていて、アフターフォローをきちんとしてくれる業者を選びましょう。
壁紙施工は選択するところからプロに依頼するのがベストだといえます。自分達で見ると好みや価格に走ってしまいがちな部分も、第三者の目で見てもらうことで客観的な判断ができるのです。
オフィスデザインを多く手掛けている業者であれば、
- その企業のコンセプトや生産性
- スタッフへの効果
- 外部からはどう見えているのか
- 自社のブランドはどのように見えているのか
など、適切なアドバイスをくれるでしょう。
アフターフォローがしっかりしている業者であれば、トラブルが起きても安心です。
オフィスの壁紙をおしゃれにして様々なメリットを得よう
オフィスの壁紙の選び方や、メリット、大切なポイントなどについてお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
壁紙はオフィスの印象を大きく左右する要素の一つです。
どのような壁紙のデザインにするかで、オフィスの雰囲気だけでなく、スタッフにもたらす影響や、外部からの印象などを決めることになるのです。
壁紙の効果を上手く利用することができれば、様々なメリットを得ることが可能になります。
これからオフィスの移転やイメージチェンジを検討しているのであれば、オフィスのレイアウトや内装を決めるのと共に、壁紙にも力を入れて、おしゃれなオフィスを目指しましょう!