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オフィスの働き方(ワークスタイル)

オフィス環境とモチベーションの関係。快適空間でやる気アップ!

仕事のやる気やモチベーションとオフィスの環境には密接な関係があります。

仕事自体にはやりがいを感じるけれどどうにもやる気が出ない、モチベーションが続かないという社員が多いなら、それはオフィスの環境に問題があるのかもしれません。

では社員のモチベーションが低下してしまうオフィスとはどのようなオフィスなのか、逆にやる気が出るのはどのようなオフィス環境なのかを考えてみましょう。

やる気が出る快適なオフィスとはどのようなものかがわかれば、社員のモチベーションを維持するために環境の改善をしていくことができるでしょう。

オフィスの環境と仕事のモチベーションの関係

同じ仕事をするなら、快適に過ごせる空間の方が人は能率が上がるものです。

オフィスは1日8時間以上仕事をし、食事も休憩もしている空間です。

働く人の年齢はさまざまですが、みんなが快適だと感じるオフィス環境を整えることで、生産性が向上します。

すっきり片付いているだけでも気持ちがいい

散らかっている方が探し物がすぐ手に取れる、なんていう人がいますが、それは間違いでしょう。

部屋の状態は心の状態ともいわれていますから、オフィスが雑然と散らかっている会社は、社員のやる気も下がっているのではないでしょうか。

デスクの上はもちろんのこと、オフィス全体が片付いているというのはとても大切なことです。

ダンボールや使っていないファイルが山積みになっているようなオフィスではやる気が出ませんね。

オフィスに足を踏み入れた時にすっきり片付いているとそれだけで気持ちがいいもの。モチベーションアップにつながります。

快適に過ごせる温度、湿度

極度に暑い、寒いというのも立派なストレスになります。

空調が古くて上手く温度調節ができないと、とても過ごしにくいですよね。暑いと頭がぼーっとして集中力に欠けてしまいます。

また、外回りから帰ってくる人が多い部署だと冷房を強くかける傾向がありますが、中で働いている人にとっては寒すぎます。寒くてもやっぱり、仕事に集中できないと思います。

みんなにとっていい温度や湿度を整えるのは難しいかもしれませんが、快適に過ごすためには見逃せない点です。

リフレッシュスペースでやる気アップ

お昼を食べるとき以外でも、適宜休憩を取ることは大切です。

しかし、自席に座りっ放しではなかなかリフレッシュできません。ほっと一息つけるような場所があれば、ほんの5分程度でも休めますよね。

頭をリフレッシュして切り替えるためにも、一息つけるリフレッシュスペースがあると仕事のモチベーションアップにつながるのです。

結果として優秀な社員が辞めづらくなる

コクヨが若手社員500人にアンケートをとったところ、オフィス環境によって仕事の元ベーションが上がったことがあるかという問い対し、

  • ある:31.8%
  • ややある:37.2%

と、7割近くの人が環境とモチベーションに関係があると答えています。

仕事はやりがいも大事だし、お給料ももちろん大事です。でも、それだけだと続かないです。

人にはモチベーションを維持できる環境が必要なのです。

毎日過ごすオフィスが快適で、仕事をしやすい環境で過ごすことによりモチベーションが維持できて、いい仕事ができる。それが結果としてやりがいにつながるのです。

やりがいのある職場だったら離職率も低くなりますし、この人には活躍して欲しい!と思う優秀な社員がやめづらくなるというメリットも期待できます。

モチベーションを高めるオフィスの環境づくりのポイント

では、快適なオフィス環境がやる気アップにつながることがわかったところで、具体的にどのような環境を作っていけばいいのか考えてみます。

明るく開放感のあるスペース

明るさというのはとても大切ですね。オフィスが暗いと気持ちまで沈んできます。

また、狭くて窮屈なのも圧迫感があって快適ではないでしょう。

そこで気をつけたいのは、明るく開放感のあるオフィス作りをするということです。

  • 採光性
  • 開放感

などを見直してみてください。

窓の近くにものをたくさん置いていないでしょうか。棚などで塞いでいないでしょうか。

窓から自然光がたくさん入るように配慮するだけでもかなり明るさは違ってきます。

また、背の高いオフィス家具(棚など)があるととても圧迫感があるので、背の低いものに変えるというのもいいと思います。

「空間」を増やして開放感のあるオフィスを作りましょう。

リフレッシュスペースを作る

席を離れてリフレッシュできるスペースは必須です。

タバコを吸う人には喫煙室があるのに、吸わない人には休憩する場所がない、という不満がたまります。

それほど広い場所は必要ないでしょうが、コーヒーを飲んで一息つけたり、他部署の人と会話をしたりできるスペースがあるといいですね。

何気なく話していることの中から、思わぬ企画案が出てくるかもしれません。社内の人とのコミュニケーションスペースとしても大事な役割を果たす場所でもあります。

また、気兼ねなく使える配慮も必要です。

リフレッシュスペースにいると仕事をさぼっていると思われるのではないかと心配して、利用できないという人が少なからずいます。

しかし、仕事の能率をあげるためにも適宜休憩を取ることはとても大切ですし、ほっとした時にいいアイディアが浮かんでくることだってありますよね。

そのためにも積極的にリフレッシュスペースを活用して欲しいと上司から部下に働きかけるということも時には必要でしょう。

フリーアドレス制を導入する

これは会社の業務形態にもよりますが、外回りの仕事が多い部署は、決まった席を作らないという「フリーアドレス制」を導入してもいいかもしれません。

残っている人がぽつんぽつんと散らばって座っているよりは、好きなところに座って、普段話さない人とコミュニケーションをとることで仕事が楽しくなることもあります。

ただ、企画部門などじっくり考えたい仕事が中心であるなど、席が決まっていた方が仕事がしやすい場合もあります。

仕事の内容によって、席を定めない方がコミュニケーションが活発になるという場合は、フリーアドレス制にしてみてはいかがでしょうか。

快適な「個」の空間

こちらはフリーアドレス制とは逆の考え方で、快適な自分の「個」のスペースが確保されることによって、仕事の集中力をアップさせるというオフィス作りです。

デスクをただ並べるのではなくて、仕切り(パーティション)を設けて周りがあえて見えないようにするという方法もあります。

パーソナルスペースが確保できることでリラックスして仕事をすることができます。見られていないという安心感ですね。

他の人が視界に入らないというのも集中力アップには役立ちます。

作業に集中しなければいけない仕事の場合は、パーソナルスペースを作ってあげるといいかもしれません。

個のスペースとフリースペースのバランス

作業に集中しながらも、仕事はやはり、みんなでやるもの。だから、コミュニケーションを円滑にする方法も考えなくてはいけません。

個のスペースを確保しつつ、気軽に意見を交わし合えるようなフリースペース(共有スペース)を設けてみてはいかがでしょうか。

みんなのデスクとは別に、オフィスの端に作業スペースとして大きめのデスクを配置しておくというのもいいでしょう。

会議室に集まるほどではないけれど、ちょっと伝達したいことがあるから集まって!という時にも使えますよね。

メールの伝達も便利ですが、意識を一つにするためにフリースペースを上手に使っていきたいですね。

デスクや椅子を変える

事務職の人にとって、快適に使えるデスクと椅子は必須。とても大事な仕事のアイテムだと思います。

  • 身長に合わないデスクと椅子
  • 古くて固い椅子

こんなものを1日使っているとても疲れます。

デスクは高さを変えられるタイプのものもあります。それなら身長によって適切な高さになりますから、疲れにくくなるでしょう。

デスク全部を変えられないなら、せめて椅子を変えましょう。座り心地がよく、姿勢に負担をかけないようなものにすれば、少しでも快適に仕事ができるようになります。

スタンディングワークを取り入れる

最近、スタンディングワークを取り入れるオフィスも増えてきましたね。

あえて立ったまま仕事をすることで、「あと10分書類仕事をしたら休憩しよう」とメリハリを付けられるんです。

ずっと立っていれば当然疲れますから、「30分で終わらせよう!」と集中力がアップするんですね。座っている時のようにだらだら仕事をすることがありません。

また、「あの書類が必要なんだけど」と思いながら、立つのが億劫で…ということがありませんか?

そんな時でもスタンディングワークなら既に立っているので、フットワークが軽くなるというメリットがあります。

仕事に適度な緊張感を持たせて集中して欲しい、と思うならスタンディングワーク用のデスクを取り入れてみてはいかがでしょうか。

観葉植物をおいてみる

オフィスの中に緑があると心が和みますね。

種類にもよりますが、植物による空気清浄作用も期待できますし、植物があるだけでオフィスの中の空気がきれいになったような気がすると思います。

森林浴というほどではないにしても、目に入るところに観葉植物を置くことで社員のストレスを軽減する効果が期待できます。

空調システムを見直す

オフィスの適切な温度が法律で決められているということは、意外と知られていないですね。

労働安全法により、「空気調和設備を設けている場合は,室の気温が17度以上28度以下及び相対湿度が40%以上70%以下になるように努めなければならない」とされています。

最近はなぜか「夏は28度」みたいな風潮がありますが、それはオフィスの環境次第です。

ビルの作りによっては、28度じゃ仕事なんかできない!という場合もあるでしょう。

社員ができるだけ快適に仕事ができるように、できれば空調は見直したいですね。あまり古いものだと光熱費がかかるなど、コスパが悪いものもありますから。

しかし今すぐにできないという場合は、扇風機やサーキュレーターを導入してみましょう。

空気を循環させるだけでも快適に過ごせることがあります。

冬は天井付近にたまった温かい空気を回すだけでも足元まで温まりますから、温度設定を低くしても温かく感じます。

導線の確保

例えば、コピーを取りたいんだけど、ここをぐるっと回って行かないといけないから遠回りで…という導線の悪い環境だと仕事がとてもやりづらいです。

みんながよく使うコピー機などは使いやすい場所に設置するなどデスクからの位置を考慮した配置を考えてみてください。

書類の置き場所などもそうですね。よく持ち出す必要のあるものが部屋の奥にあるのも撮りに行くのが大変です。

どうするとストレスなく動けるか?という視点で、もう一度導線を見直して見るといいでしょう。

ストレスのないオフィス環境は仕事のモチベーションが上がる!

少しでも快適な環境を用意することで、社員のモチベーションは確実に上がります。

仕事自体にやりがいがあっても、人間関係その他でさまざまなストレスを抱えている社員のやる気がこれ以上なくならないように、環境だけはストレスのないようにしたいものです。

ある意味、環境を整えて仕事のモチベーションが上がるなら、どうやったらやる気を出させらことができるだろうと考えるよりも楽だと思います。

まずはどんな点に不満があるのか聞き取りなどをして、できるところから改善していきませんか。

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