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オフィス物件の基礎知識。テナントとは?オフィスに利用できる?

オフィス物件を探していると「テナント募集」という広告を見かけると思います。

そもそもテナントとはどういうものなのか、オフィス物件として利用することは可能なのか、基礎的なことについてお話しします。

テナントというと店舗が入っているイメージが強いと思いますが、決してお店だけではありません。

最近では空きスペースを有効利用するためにテナントを募集しているビルも増えてきているので、オフィスとしての条件が整っていれば是非活用したいところです。

テナントとは「お店」ではなく「借り手」のこと

テナントというと「店舗」のイメージを持っている人が多いと思いますが、テナントとは

  • 借り手
  • 借用者
  • 賃借人

という意味のある言葉です。すなわち、借りている人のことを指す言葉なので、店舗に限った言葉ではないのです。

「テナント募集」という広告は「借りてくれる人を募集しています」という意味になります。

この広告はショッピングモールや駅ビルでよく見かけると思います。

お店が入る場所でよく見かけることから店舗と同義のイメージが持たれていますが、不動産用語としては賃借人を指す言葉ですから、場所のことを指しているわけではないのです。

テナントをオフィス物件として利用できるか

テナント=賃借人ということを考えると、オフィスとしての利用は当然可能です。

ただし注意して欲しいのは、意味としては賃借人だからオフィス利用もありだけれど、ビルのオーナーがその区画をどんな利用目的で借り手を募集しているか、ということとは別ということです。

オフィスでも店舗でもあり、というのであれば問題ありませんが、店舗として利用することを前提で「テナント募集」と広告を出している場合もあるので、そこは確認しなければなりません。

また、店舗しかダメかな?と思っても、聞いてみたらOKということがありますから、そこは決めつけずに聞いてみるということも必要です。

目的別テナントの3種類。物件の選び方

テナントには目的別に3種類あります。何に使いたいのかによって借りる場所が違ってきますので、種類を知っておきましょう。

店舗

店舗とは、不特定多数のお客さんが来ることを想定している物件のことです。

  • 飲食店(カフェ、食堂など)
  • 美容室
  • クリニック(耳鼻科、歯科医院など)

その場で売買(商取引)が行われるのも特徴の一つです。

オフィス

オフィスとは、不特定多数の人が来ることを想定していない物件です。そこで売買をするわけではないということが店舗との明確な違いです。

クライアントが来て打ち合わせをすること、商談をすることはあると思いますが、じかに商取引をすることはほぼないですよね。

ただし、不動産店のように、事務所としての機能もあるし、お客様が来て商取引をすることもある物件があります。

そのような物件は店舗とオフィスの機能を併せ持っているので「店舗事務所」と呼ぶこともあります。

倉庫

事務所には置いておけない備品、在庫などを保管しておくために使う倉庫として使うためのテナントというのもあります。

テナントの選び方

オフィスとしてのテナントの選び方の基本です。「テナント募集」と出ている場合、オフィスとしての条件を兼ね備えているかをきちんとチェックしてください。

  • 面積は十分か
  • 町、周辺環境のイメージは良いか
  • 駅からの距離
  • 建物の外観
  • 通信設備、通信環境に問題はないか
  • 2階以上の物件か(1階だと外から丸見えになってしまう)
  • 初期費用は予算内に収まるか

周辺環境はとても大事ですね。店舗としてもオフィスとしても利用が可能な物件ですと、周囲が店舗に囲まれている場合もあります。

その環境で本当に仕事が快適にできるか、ということをよく考える必要があるでしょう。

他にもその企業によってつけたい条件は変わってくると思いますが、条件に優先順位をつけ、譲れない条件をクリアしているかどうかを見て物件を選びましょう。

テナントのオフィス利用は可能。ただし立地をよく見る!

テナントは店舗に限った物件という意味ではありませんので、オフィスとしての利用は可能です。ただし、オーナーがどういう利用目的でテナントを募集しているかどうかの確認は必要です。

また、オフィスとして利用はできるけれども、周辺の環境がオフィスには適していないという場合もあるので、立地をよく考えて選びましょう。

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