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オフィスビルは高層階と低層階、それぞれのメリットとデメリット

高層ビルにオフィスを構える企業が増えていますが、高層階と低層階、どちらがオフィスとしてはおすすめなのでしょうか。

高層階にあると高級感もあって人気が高いですよね。しかし、低層階でも使いやすさで人気のあるところがあります。

仕事をする上で、また、オフィスの管理をする上で、高層階と低層階はどちらがいいのか、それぞれのメリットとデメリットについてまとめました。

高層階の定義はない。一般的には6階以上が高層階

まず、オフィスビルの何階からを高層階というのか、その定義は明確にはありません。

が、一般的には6階以上が高層階、15〜20階以上が超高層階と呼ばれています。

ちなみに5階以下は中層階ビル、1〜2階のビルは低層階ビルといわれます。

こちらの記事では、6階以上の階を高層階として話を進めていきます。

高層階はモチベーションが上がる!高さのメリット

高層ビルは、やはりイメージがいいですね。都会のビルの見晴らしのいいところで仕事をしているというだけで社員の満足度も違ってくるでしょう。

見晴らしが良い

なんといっても見晴らしの良さ。これは低層階では味わえないメリットです。

疲れた時でも窓の外を眺めるだけでリフレッシュできますよね。ストレス解消にもなるでしょう。

景色を眺めるたびに、こんなところで働くことができて嬉しいなという気持ちも湧いてくるかもしれません。

日当たりが良い

高層階は窓を大きく取れば、非常に日当たりが良くて、それだけでもオフィス内が明るくなって快適に感じられるでしょう。

夏場は暑くならないように工夫が必要ですが、熱さえ防げればやはり明るい方がストレスなく仕事ができます。

騒音が少ない

地上から離れているので、車の騒音などが気にならないというメリットがあります。とても静かです。

集中することが必要な仕事には大きなメリットになるでしょう。

周りの目が気にならない

周りに同じような高層ビルがない限りは、覗かれる心配もないので人目も気になりません。

日差しが強くない時には、ブラインドなどを使わなくても窓の外を眺めながら仕事ができるでしょう。

セキュリティが強化されている

高層ビルは人の出入りも多いので、セキュリティ面がしっかりしているということも安心材料ですね。

誰かが勝手にオフィスに入り込んでくるという心配は少ないでしょう。

企業イメージが良くなる

「○○ビルの25階で仕事をしています」なんて言われると、大抵の人は「すごい」と思うのではないでしょうか。

世間一般には、高層ビル=高い、高級な場所というところというイメージがありますから、それがそのまま企業イメージにつながります。

高層ビルはエントランスがホテルみたいだったり、トイレもパウダールームがあって高級感があるなど、訪れた人が「わあ!」と思うようにデザインにこだわっているところも多いですね。

高層ビルは実際賃料も高いので、そんなところに入居できている企業=経営が安定しているというイメージアップにもつながるでしょう。

入居してみると大変なことも?高層階のデメリット

では、高層階にはデメリットはないのでしょうか。実際入居してみると、このようなデメリットがあるようです。

賃料が高い

高層階に入るにはお金がかかります。

これはアパートやマンションと同じようなもので、高層階になるほど賃料が高くなる傾向にあります。

どのくらいの差がつくかはビルのオーナー次第ですが、オフィスとして借りる場合、1階よりは高層階の方が賃料がかかるということは覚悟しておいたほうがいいでしょう。

都会では逆に見晴らしが悪いことも

見晴らしがいいというのは、周りに同じような高層ビルがない場合です。

ですから都会の真ん中で、同じくらいの高さのビルが林立しているような場所であれば、かえって見晴らしが悪くなる可能性もあります。

窓から外を眺めると、見えるのは向かいのビルだけということにもなりかねません。

しかし高層階だという理由で、眺めが悪くても家賃は高くなるので注意してください。

オフィスにたどり着くまでに時間がかかる

エレベーターの数が多ければ良いのですが、普通のビルならあっても2〜3台ではないでしょうか。

朝やランチの後など人がどっと押し寄せる時間帯は、エレベーターが非常に混みます。

自分のオフィスにたどり着くまでにどのくらい時間がかかるかわかりません。

かといって、階段で登れる距離でないと待つしかないので、毎日の時間のロスは相当なものになるでしょう。

高層階を選ぶときには移動がスムーズにできるかどうかということを調べておくのは非常に大切です。

災害時が心配

日本は自然災害の多い国ですから、心配なのは地震ですね。

大きな地震が起こればエレベーターは止まりますから、高層階に取り残されないようにしなくてはいけません。

高層階に入るほど避難に時間はかかりますし、地上に降りる途中の階で火災などが起こってしまうと、避難自体が難しくなる可能性もあるのです。

万が一取り残された場合に備えて、人数分の防災グッズなどを揃えておくことが重要です。

人の命に関わることなので、災害時の避難方法は日頃からしっかりと考えておいてください。

意外と人気がある、低層階のメリット

高層階で仕事をするのがビジネスパーソンのステータスと思いきや、低層階には低層会のメリットがあるので、意外と人気があるのです。

すぐにオフィスにたどり着ける

エレベーターがなくてもオフィスにすぐたどり着けるというのは忙しいビジネスパーソンには大きなメリットです。

2〜3階だったらむしろ運動になっていいかもしれないですし、エレベーターを待つ時間も節約できます。

災害時の避難が楽

移動が楽だということは、災害時の避難もしやすいということです。

体力に自信のない人が多いなら、低層階の方が避難が楽でしょう。

地上からの距離が短いので、最悪窓から飛び降りて避難するということも。地震が多い地域にいるなら、低層階の方がいいかもしれないですね。

家賃が低め

ビルのある地域のもよるので一概にはいえませんが、高層階と比べれば低層階の方が家賃は低めです。

同じビルで階が違うだけで賃料が違うなら、やはり安い方が魅力ですよね。

固定費を少しでも抑えたいなら、低層階の方が断然おすすめです。

周りが気になる?低層階のデメリット

賃料が安いということは、高層階と比べてそれなりにデメリットがあるということです。

そのデメリットが気になるかどうか、というところがポイントになるでしょう。

騒音が気になる

階が地上に近いほど、道路の騒音が気になります。特に大きな幹線道路などが近くにあると、日中は相当な騒音になる可能性もあります。

また、近くに学校などの施設があると子供の声が気になるかもしれません。

防音サッシになっていれば仕事中はそれほど気にならないでしょうが、窓を開けることは難しくなるでしょう。

内覧をする際には、騒音が出そうな時間帯はいつか近隣の状況などもよく調べておくことが必要ですね。

眺めが悪い

低層階では、外を眺めても見えるのは隣のビル。眺望は期待できません。

これをデメリットと感じるかどうかはそこで働く人次第ではありますが、窓の外を見て開放感は感じられないので、快適なリフレッシュしてスペースを作るなどストレスを解消する工夫が必要ですね。

日当たりが悪い

低層階はどうしても日当たりが悪くなるので、自然光をたっぷり取り込んだ明るいオフィス、というのは作りにくいでしょう。

自然光を取り入れたいなら、できるだけ同じようなビルが密集していない地域を選びましょう。

外から見える

低層階、特に1階は道路からも見えるので、周りの目が気になります。

丸見えになってしまうので、カーテンやブラインドなどがどうしても必要になります。

高層階と低層階、どちらを選ぶか?何を重視するかによって決まる!

高層階も低層階も、どちらもメリットとデメリットがあります。絶対にどちらがいいということは決められないですね。

例えば事業を安定させるために今は少しでも固定費を抑えたいという場合は、眺望は捨ててコストを取る、つまり低層階の方がいいでしょう。

高層階に入ることが企業の広告宣伝にもなると思えば、多少賃料が高くても広告費の一部と考えることもできますよね。

企業として今何を重視するのか、それによって高層階と低層階、どちらが向いているかが決まってきます。

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