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移転・引っ越し

オフィス移転による転職や退職はあり?環境変化が辞めるきっかけ

より広く、より働きやすい環境を整えようとすると、オフィスのレイアウトを変えるだけでなく、移転も視野に入れて考えなければいけない時があります。

オフィスの移転を考えるときに大事なことは、今働いているスタッフにどのような影響があるかということです。

せっかく新しいオフィスに移転したのに、移転が理由で「働けない」と思う社員が続出したら、何のための移転だったのか、わからなくなってしまいます。

そのためにも、オフィスの移転や働く環境の変化が社員に与える影響を考えなくてはならないのです。

オフィスの場所、通勤する環境も働く人に影響を与える

人が仕事を選ぶとき、お給料や仕事の内容はもちろん大事ですが、家からどう通勤するかということもとても大事な要素の一つです。

近いに越したことはないのですし、子供がいる人は保育園の送迎なども絡んできます。

どの路線にあるか、最寄駅はどこかということは、そこで働く決め手の一つといっても過言ではありません。

路線や最寄駅

会社の最寄駅がどこか、ということは仕事を決めるときの重要な要素でしょう。

通いやすさはもちろんのこと、子供がいる人にとっては保育園の送迎などにも関わってくる重要な問題だからです。

それが遠くなってしまったら、「この駅だったからこの会社を選んだのに」と転職を考える人が出てくるのは当然です。

人によっては、時給よりも仕事内容よりも「家から近いかどうか」を重視する場合だってあるのです。

会社の業績アップのためにより利便性の良いところに移転するというのは大事なことですが、それによって大量の人材が流出してしまわないように、従業員の意見にも耳を傾けたいところです。

駅からの距離

駅からどのくらいで会社に着くか、というのも通勤時間を短くするポイントになるので、働く人にとっては重視したいところです。

駅から遠いところはオフィスの賃貸料が安くなるでしょう。しかし徒歩20分とか、バスでないといけないとなるとかなり不便です。

では近ければいいのかというとそうでもなくて、それなりに近いのだが朝は人ごみでごった返していて、通勤するだけで疲れてしまうというのでは従業員の不満が出そうです。

ランチはどうするか

お昼をどこで食べるかということは、従業員にとっては切実な問題です。ランチを食べるところが少ないと、毎日コンビニ弁当なんてことになりかねません。

食事は従業員の健康を守るためにも大事な要素。

午後からの仕事を頑張るためにも、美味しいランチを楽しみにしているという人も少なくありません。

おしゃれなお店がたくさんある必要はないですが、和食や洋食などある程度お店が選べる環境が望ましいでしょう。

コンビニなど便利なお店があるか

会社のビルにお店が入っていればいいですが、そうでない場合が多いでしょう。

通勤途中にお茶を買ったり、休憩の時に食べるお菓子を買ったりする人は多いものです。

駅から会社までの間にコンビニがないというのは結構不便なのです。

子供のいる家庭では、休憩時間の間にちょっとした買い出しを済ませておきたいと思う人もいます。

都心にオフィスがあると、休日にわざわざ買い物に出てこなくても、おしゃれなお店で買い物できるとなると、女性は特に嬉しいですよね。

周辺の治安

女性にとっては治安も大切なポイントです。

仕事が遅くなってしまった時に、駅までの道が真っ暗だとか、いかがわしい店のある場所を通らなくてはいけないとなると安心して仕事もできません。

通いきれない場所だと「会社都合」の退職になる

これまでの場所からあまりに遠くに移転してしまうと、通いきれずにやめていく従業員が増えることになります。

これまで片道1時間もかからなかったのに2時間になった、往復で4時間もかかるのでは通えないとなった場合、「会社都合」の退職として取り扱うことになります。

したがって、解雇手当の支払いなども必要になります。

レイアウトだけでなくオフィス外の環境も考えるメリット

オフィスの移転というと中のレイアウトばかりに目がいきがちですが、オフィスの外の環境も従業員にとっては大切な要素。

だから移転をする時には、周りのこと、環境の変化にも細かく気を配る必要があるのです。

環境の良いところは良い人材が集まりやすい

立地のいいところにあるオフィスはやはり人気があります。「都会にある」というだけで企業のイメージも良くなりますし、それだけ優秀な人材が集まりやすくなるというメリットが。

オフィスのある場所自体が企業としての価値と見られますから、今のオフィスのある場所が今ひとつだと感じるのであれば、思い切って環境の良いところに移転するという検討をしてみてもいいでしょう。

「便利なところに移転しました!」というだけで、入社したいと思う人が増えるかもしれません。

移動が楽だと働きやすいと感じる

日本人の働きにくさを感じる理由の一つに、「通勤」があります。遠い、電車が混んでいるなど、会社に着くまでにすでに疲れ切ってしまうのです。

オフィスが便利なところにあり、通勤がしやすいというだけで社員のモチベーションも上がり、仕事が楽しいと感じてもらえるでしょう。

人が辞めずにオフィス移転を実現するためにはどうしたら良いか

オフィスを移転したいけれど従業員の反対にあったらどうすれば良いか。

そして、できるだけやめる人を出さずに移転を実現するためにはどうしたら良いでしょうか。

事前のヒアリングが大事

オフィスの移転がきっかけで辞める人を出さないためには、事前のヒアリングがとても大切です。

全ての人の意見を取り入れることはできないまでも、移転することによってどのような不利益が生じるのかということを細かく把握しておけば、何らかの対処ができるというもの。

特に、辞めてほしくない優秀な人の意見はよく聞いておくべきです。

従業員の通勤時間が短くなるような場所を選ぶ

通勤時間が伸びると言われれば、それがたとえ短時間であっても反発があるでしょう。

特に保育園のお迎えがあるパパやママにとっては、伸びる時間がたった10分だとしても、迎えの時間に間に合わないという事態が発生するからです。

できれば多くの従業員の通勤時間が短くなるような場所を選ぶのが理想です。

通勤時間が短くなるということは交通費を削減することにもつながるので、会社の利益にもなることだからです。

リモート勤務も可能にする

ただ、全ての人の願いを聞き入れるわけにはいかないので、どうしても通勤時間が伸びてしまう人も出てくるでしょう。

その場合は自宅勤務などリモート勤務を可能にするなど、柔軟な対応が必要です。

労働条件を「下げない」ことが大事!

労働条件は雇用する際に雇用契約書によって決めています。

  • 労働契約の期間
  • 労働時間
  • 賃金
  • 休日

などですが、事務所の移転によって、従来の取り決めから労働条件が下がるような場合には社員の同意を得るのが原則。

事務所の移転は経営者側の判断で行えることではありますが、通勤時間が増えるということは実質的な労働時間が増えるということであり、従業員はすんなり受け入れられることではないのです。

もし移転した方が会社の利益が上がるという判断のもと移転計画を進めるとしても、それで優秀な従業員がやめてしまったり、働く人たちのモチベーションが下がってしまうなら、それが結果としていいのかどうかということも考えなくてはいけません。

それを差し引いてもビジネス上のメリットが大きいと判断するのであれば、従業員との議論を十分につくす必要があるでしょう。

オフィス移転によって優秀な人材を失わないように

子供のいる家庭は環境の変化というのはかなり大きな問題なので、移転計画を立てるときには従業員の家庭の状況などをよくよくヒアリングしてください。

どんなに会社の利益のためと思っても、優秀な人材を失ってしまっては元も子もありません。

目先の利益にとらわれず、人材という財産を大事にする移転計画を立てましょう。

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