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オフィス家具を考える

オフィスチェアの腰痛対策。腰を痛めない正しい座り方と選び方

デスクワーク中心の方は1日中座っているので、腰痛に悩まされている方も多いのではないでしょうか。

腰痛などの不快な症状があると仕事の効率にも影響しますし、何より辛くて嫌ですよね。

事務職にとってオフィスチェアは非常に重要なものです。どのようなオフィスチェアなら腰痛になりにくいのか、座り心地が良くて仕事がはかどるのかという点をよく見極めて選びたいものです。

また、椅子が良くても座り方が悪いと腰痛になります。オフィスチェアの選び方とともに、疲れにくく腰に負担がかからない正しい座り方についてもお話しします。

1日座りっぱなしだと腰に大きな負担がかかる!

1日中同じ姿勢でいると、腰から背中にかけて疲れが溜まりますね。それは、「座る」という姿勢に原因があるのです。

立っていれば上半身の体重を下半身全体で支えることができますが、座っていると腰だけに負担がかかってしまうのです。

しかも、椅子が硬かったり、背もたれが動かないなど正しい姿勢を保てない状態だと腰への負担が大きくなります。

私たちの体は正しい姿勢でいることが一番疲れにくいとされていますが、

  • 自然なS字カーブを描いている
  • 座るときは骨盤で体を支える

このような状態だとデスクワークをしていても疲れにくいのです。

そのために大事なのがオフィスチェア!

  • 正しい座り方ができる
  • 姿勢が崩れにくい機能がついている

長時間座っていても疲れにくい椅子を使うことが、腰痛予防につながります。

腰に負担がかからないオフィスチェアの選び方のポイント

それではどのようなオフィスチェアを選べばいいのか、腰に負担がかかりにくい椅子の選び方についてまとめました。

体にあった椅子を選ぶこと

椅子は座面の幅(奥行き)や背もたれがとても大事です。

奥までしっかりと腰掛けた時に、膝裏に座面の先端が当たらないくらいの幅です。太ももの長さよりも少し短い程度ということですね。

背もたれは座った時に背中が軽く当たるくらいの角度が適当です。あまりに垂直だと背中が当たりすぎてしまい、前かがみになりがちなので疲れます。

身長や体型が皆違いますので、体に合わせて調整できる椅子が理想です。

機能がいろいろついているか

椅子自体に、

  • 座面の調整機能
  • リクライニング機能
  • ヘッドレスト
  • 腰当て
  • 肘置き

などがついているのが望ましいです。疲れた時には寄りかかったり、腕を乗せたりできるとリラックスできるからです。

また、肘置きがあることで両腕を乗せることができれば体の左右のバランスが取りやすく、自然なS字カーブを作るサポートにもなります。

ロッキング機能がついている

椅子の背もたれは後ろに倒れるようになっている方が腰が楽です。

ロッキング機能は寄りかかると背もたれが倒れることで、似たようなのものにリクライニング機能があります。

リクライニングとはレバーなどで後ろに背もたれを倒します。今はどちらの機能も兼ね備えた椅子が増えているので、厳密に区別していない場合もあります。

背もたれだけが倒れる場合と、座面も一緒に傾く場合があるので、どのように使いたいかによって選ぶと良いでしょう。

座面が柔らかすぎないこと

座面はふかふかしている方が座り心地が良さそうですが、一概にそうとも言えません。というのは、柔らかすぎると立つ時に腰が沈み込んで負担がかかるためです。

硬すぎるのも困りますが、柔らかすぎても良くないということですね。

座っていても立った時にも負担がかかりにくい、適度な硬さのものを選びましょう。

クッションの耐久性があること

オフィスチェアはそうそう頻繁に買い換えるものではありませんから、耐久性がとても大事です。中でも、クッションの耐久性に注目して選びたいところです。

普通のオフィスチェアがクッションが劣化しても交換はできないので、

  • 保証期間が長いものを選ぶ
  • 市販のクッションで代用できるか

という点を考えたいですね。

メッシュ素材で蒸れにくいこと

オフィスチェアに最も適している素材はメッシュ素材だといわれています。長時間座っていても蒸れにくく、適度なフィット感もあるからです。

背もたれだけメッシュのものもあれば、座面も全てメッシュになっている椅子もあります。

オフィスチェアは1日座っているものですから、弾力性なども確認しつつ、通気性の良い素材を選びたいですね。

事前に座り心地を試せるか

オフィス家具はカタログなどを見て選ぶことが多いと思いますが、できればショールームなどで実際に座ってみることをおすすめします。

家庭用の家具と違って値段も高いですし、購入すると返品はできないものが多いです。

買ってから座り心地が悪いと思ってもどうしようもないので、女性、男性、年齢層の違う人などが実際に座ってみて感想を聞いてから選んだ方がいいでしょう。

椅子にクッションを取り付ける

柔らかさやクッション性は、人によって感じ方が違います。

全ての人に良いものを選ぶというのは難しいので、合わないなと感じたら自分でクッションを取り付けてみましょう。

おすすめはランバーサポートです。椅子の背もたれの腰部分に固定して使う、小さなクッションです。

このクッションが良い姿勢をサポートしてくれるので、腰への負担が少なくなり、長時間座っていても疲れにくくなるのです。

オフィスチェアの腰痛対策。正しい座り方をマスターしよう

体に良い椅子を使っていても、座り方が間違っていれば腰痛が起きてしまいます。

ですから、疲れにくい、正しい座り方を知っておくことも大切です。

椅子に深く座るのが基本

浅く座った方が背筋が伸びそうですが、逆です。

椅子には深く腰掛けるのが腰痛予防の基本です。浅く座るとどうしても前かがみになり、猫背気味になってしまうので注意です。

椅子の奥までしっかりとお尻を入れて座ると骨盤が安定するので、上半身の体重を支えやすくなり、姿勢が自然とS字カーブに。体がリラックスして余計なところに力が入らないので、疲れにくいのです。

背筋を伸ばす

背筋を伸ばすというと背中をまっすぐにすることと勘違いしてしまうことがありますが、猫背にならないということがとても大切です。

猫背になると、

  • 顎が突き出る
  • 首が前に出る
  • 背中が丸くなる

こんな風になりますが、これだと腰だけでなく背中や首にも負担がかかります。

また、背筋を伸ばそうとして上半身が反ってしまう人がいますが、それは逆に腰が反って疲れますので、骨盤の上に体重を乗せることを意識してみてください。

そうすると、背骨が自然なS字カーブになります。

肘と膝は90度にする

座った時にそれが正しい姿勢かどうかの目安として、肘と膝の角度をみてください。

  • パソコンに向かった時に、デスクまたは肘掛けに腕を置いて肘が90度になるか
  • 足が床についていて膝が90度になっているか

ここをチェックしてみましょう。

肘が90度にならないと、椅子が高すぎるか低すぎて、デスクとのバランスが悪いということになります。

また、足が床につかなくてぶらぶらしていると、上半身の体重を腰だけで支えることになってしまいとても疲れるのです。

もし床に足がつかない場合はフットレストなどを使って高さを調整し、膝の角度が90度になるようにしてみてください。

それだけでも随分疲れにくくなると思います。

座った時の正しい姿勢を保つ

椅子に深く座り、高さ調節ができたら、正しい姿勢をキープする方法です。

  1. 顎を軽く引いて頭をまっすぐにします。首の上に頭がしっかり乗っているイメージで。
  2. お腹を引っ込めます。
  3. 太もも、膝は揃えて座ります。
  4. パソコンに対して平行になるように座ります。

これで良い姿勢の出来上がり。キーボードをパソコンと平行において、「B」がおへその前に来るようにすると、だいたい真ん中に座れますよ。

椅子とデスクの間を開けすぎない

座った時に、椅子がデスクから遠すぎても近すぎても疲れます。

あまり隙間が空きすぎないようにしつつ、腕デスクに乗せてキーボードを打つ時に不自然な姿勢にならないくらいの間隔にしてください。

よく使うものは手前に置いておく

ちょっとした工夫なのですが、マウスとかよく使うペンとか、頻繁に使うものはできるだけ手前に置いておくと取りやすいので、姿勢を崩さずに済みます。

良い姿勢をキープするためのコツなので、少し意識してみてください。

オフィスチェアは慎重に選ぼう!椅子次第で腰痛は和らげられる

オフィスチェアの使い方次第で腰痛がひどくなることもあれば、緩和することもできます。

  • 体にあった椅子を選ぶ
  • 体にいい機能がついたものを選ぶ
  • 正しい座り方をする

この3点に気をつけてもらえれば、デスクワークによる腰痛も少しはよくなるのではないでしょうか。

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