オフィスの休憩スペースを快適に!居心地の良い空間づくりのコツ
オフィスレイアウトを考えるときになくてならない存在になっている、休憩スペース。仕事をしっぱなしでは疲れが溜まっていいパフォーマンスができません。
適度に息抜きしてリフレッシュ&リラックスし、「さあ、もうひと頑張り!」とやる気を出してもらうためには、社員が居心地が良いと感じる空間づくりが大切です。
ではどのような休憩スペースなら快適に過ごせるのか、休憩スペースを作る時のコツやアイデアについてご紹介します。
これから新しく休憩スペースを作ろうと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
もはや休憩スペースはなくてはならないもの
今やオフィスにおいて休憩スペースはなくてはならないものになってきています。
昔のように、がむしゃらに働き続けることが決して能率が上がらないということがわかってきているからです。
人の集中力はそれほど長く続きません。椅子に座ったままでは、いいアイデアも浮かんできません。
環境を変えるからこそ、視点も変わり、創造性が刺激されます。
そして、単なる「休憩スペース」ではなく、社員がくつろいだり頭が切り替えられるようなデザイン性のある休憩室が求められています。
こんな休憩スペースはいかが?快適な空間づくりのアイデア
椅子とテーブルを置いて、「ここで休んでもいいよ」というだけのスペースを作るだけでは、本当の意味の休憩スペースではありません。
ではどのような空間を作ればいいのか、そのためのアイデアをまとめました。
執務室とは全く違う雰囲気で作る
執務室もおしゃれに作っている会社はあると思いますが、休憩スペースは執務室とはガラッと雰囲気を変えてみましょう。
- リラックスするためにパステルカラーの柔らかい雰囲気にする
- 都会の片隅にあるおしゃれなバーに来たかのような雰囲気にする
- 天然素材を使って優しい雰囲気にする
など、テーマを決めてデザインを工夫してみます。
仕事の延長にならないように、執務室とは全く違う雰囲気にすると、頭の切り替えがスムーズにできるでしょう。
窓に面して作る
もしオフィスが高層ビルの上の方に位置しているならば、窓に面したスペースを休憩室にすることもおすすめです。
それならば、特に部屋の中のデザインにこだわらなくても、窓から見える景色そのものが癒しになります。
窓を広く取って自然光をたっぷりと取り込むことで、明るくリフレッシュできるスペースを作ることができます。
カフェスペースを併設
コーヒーサーバーなどを設置して、カフェスペースを併設した休憩スペースもいいですね。
飲み物を片手に、休憩している人同士のコミュニケーションも自然と生まれてくるでしょう。
お客様をご案内することもできるし、リラックスした雰囲気の中で話も弾むのではないでしょうか。
カフェスペースは社員食堂とは違います。食べ物を供給することが目的なのではなくて、そこに集まる人たちの疲れを癒し、コミュニケーションを活発にするためです。
カフェや何か食べられる場所は外に行けばあると思いますが、勤務時間中でも空間の雰囲気を変えることでやる気を出してもらうための場所。
本物のカフェのようにカウンターを作ってみたり、テーブルや椅子にもこだわりたいところです。
ミニキッチンを併設
給湯室ならぬ、ミニキッチンを併設してみるというのはいかがでしょうか。
コーヒーサーバーを置くのではなくて、コーヒーメーカーを置いてみたり、お湯を自分で沸かしてコーヒーを淹れられるようにするのです。
もちろんお客様が来た時に美味しいお茶をお出しするということもできるので、小さなスペースでもキッチンがあると便利です。
ブックスペースを併設
休憩するスペースに、本棚もあるといいですね。業務関連の本を置くのももちろんいいですが、全く関係のない雑誌や話題の本などを置いておくと、そこから思わぬアイデアが浮かぶかもしれません。
特にクリエイティブな仕事をしている人には、写真集や画集などがあるとインスピレーションが湧きそうですね。
居心地の良いソファ
執務室の椅子は疲れにくい構造になっているというものの、あくまでも仕事をするための椅子。長時間座っていれば、やはり肩こりや腰痛の原因となります。
ですから、休憩をするには、休憩をするための椅子が必要です。
柔らかいビーズソファに思い切り体を沈めてリラックスするのもいいし、ちょっと横になれるくらいの大きさがあるといいですね。
背もたれが大きな椅子にゆったりと寄りかかるのもいいし、リクライニングチェアで体を伸ばすのもいいでしょう。
エクササイズでリフレッシュ
会社によってはエアロバイクなどエクササイズマシーンが置いてあることも。
今は家庭でも使えるようなコンパクトなエクササイズマシンがあります。仕事の合間にも軽い運動でストレスを解消しましょう!
人目が気にならない隠れ家的スペースを作る
休憩室の中に、さらに人目につきにくい、ちょっと囲われたスペースがあるといいですね。
パーテーションで区切ってもいいし、後ろからは見えないくらい大きな背もたれのあるソファというもいいでしょう。
わざわざ仮眠室を作らなくても、人目につかずに休める場所があればいいですね。
無理して仕事を続けるよりも、5分でも10分でも目を閉じて休むことができれば、その後の仕事の能率はぐんとアップします。
靴を脱いで上がれるスペース
女性は一日中パンプスを履いていると足がむくんで疲れます。男性も、硬い革靴を履きっぱなしでは疲れますよね。
ちょっと畳があったり、フローリングで靴を脱いで上がれるスペースがあると体がホッとします。
徹底的にインテリアにこだわる
ここは従業員によくよく聞き取りをしなければいけないところですが、どのようなデザイン、インテリアの休憩室だったらリラックス&リフレッシュできるのか、それを追求しつつ、デザイン性も高めていきたいところです。
- カフェのような素敵なインテリア
- 木の素材をたっぷり使った温かみのある空間
- 観葉植物をたくさん置いた緑の空間
- アマゾンのジャングルのようなちょっと冒険チックな空間
- 畳や掘りごたつを置いて和風にする
- アジアンテイストにする
- セレブ気分が味わえる豪華(に見える)インテリア
こんな休憩スペース、他の会社には絶対ない!と思えるような素敵な空間があると、社員のモチベーションも上がりますし、会社のブランディングにも役立ちます。
気軽なミーティングもできるように
休憩スペースは休む為だけに使うのではなく、気軽なミーティングができる場所としても機能します。
- ちょっと大きめのテーブルを置いて人が集まれるようにする。
- カフェのように小さめのテーブルで、少人数の打ち合わせができるようにする
- 立ったままちょっと話ができるようにスタンディング用のデスクを置いておく
など、普段どのような話し合いの場が必要とされているかによって、テーブルの置き方も工夫してみましょう。
緑をたっぷり
簡単に緑の空間を作るなら観葉植物の鉢植えを置いてみる。プランターに花を植えるのもいいですね。
ちょっと凝った作りにするなら、天井から植物を吊るしたり、壁一面を緑化するという方法もあります。
造花ではなく、本物のグリーンを使っているところも多いです。
緑は目を休ませてくれるので、リラックスするにはおすすめのアイテムです。
ベランダに社内菜園
土いじりをすると人はリラックスできますから、ベランダに社内菜園を作っている会社もあります。
プチトマトやピーマンなど初心者でも育てやすい野菜を植えておき、ちょっと一休みの時に雑草を取り除いたり、かき目をしたりと野菜のお手入れをすることがリラクゼーションにつながります。
喫煙スペースを休憩スペースの奥に作る
最近はタバコを吸わない人の方が多いかもしれませんが、タバコを吸う人にとって切実なのが喫煙スペース。肩身の狭い思いをしてビルの外で吸っている人も多いのではないでしょうか。
それならば、休憩室を通ってベランダに出るとか、休憩室のさらに奥に喫煙スペースを作ってみるのはいかがでしょうか。
タバコの匂いが嫌いな人もいるので、匂い対策は必須ですが。
休むだけじゃない多目的スペース
休憩スペースとしてだけでなく、従業員が好きなように使えるスペースとして介抱するのもいいでしょう。
モニターなどを設置しておけば、そのスペースでセミナーを開くこともできます。
フリーアドレスを併設
休憩というよりは、場所を変えて仕事をしたいという人のために、フリーアドレス用のデスクを置いておくという方法もあります。
ちょっと気分を変えるだけで集中力がアップすることもありますから、ブースを作って1人で集中できるようにしたりするのもいいでしょう。
従業員の意見を十分に聞いてみよう
休憩スペースを作るときには、実際に使う人たちの意見を十分に聞くことが大切です。
年代によっても求めるものは違うと思いますし、できるだけ多くの意見を取り入れて、みんなが満足できる理想の休憩スペースに近づけていきたいですね。
椅子やテーブルの配置についても、どんな配置ならコミュニケーションをしやすいかなど、細かく聞き取り調査やアンケートをとってより良い環境を整備したいものです。
リフレッシュしてまた頑張ろう!と思える休憩スペースを
もうがむしゃらに働き続ける時代は終わりました。これからは、より効率的に働くことが求められています。短時間で仕事の効果を上げるためにも、適度な休憩は欠かせません。
そのために、従業員がリラックス&リフレッシュできる空間を作り、居心地が良いと感じてもらえるオフィスづくりをしたいものです。
「この会社で働いてよかった!」と思ってもらうには、仕事の内容はもちろんのこと、働く環境もとても大切なのです。