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OAフロアとは?配線を隠してスッキリさせる床下空間の工夫

OAフロアとは、LANケーブルなどの各種配線を収納できるようになっている床のことです。

配線が床の上に出ていないので執務室がとてもスッキリし、見た目の美しさだけでなく非常に機能的にもなります。

OAフロアはどのような構造になっているのか、特徴とともに導入するメリットなどについてまとめました。

また、OAフロアは3種類あるので、それぞれのメリット、デメリットも考える必要があります。自社のオフィスに合わせた床を選びましょう。

OAフロアとは床が二重になっている床のこと

OAフロアとは、床が二重になっていて、その空間にLANケーブルや電話線などの配線を収納できるようになっている床のことです。

フリーアクセスフロア、床上げなどと呼ばれることもあります。

今や一人に一台パソコンがあるオフィスがほとんどでしょうから、普通に配置してしまうと床の上が配線だらけになってしまいます。

掃除も大変ですし、乱雑で見た目も良くありません。足を引っ掛けてしまう心配もあります。

そこで配線類を全て床の下に収納してしまい、見えなくしてしまおうというのがOAフロアです。

見た目もスッキリ!OAフロアを導入するメリット

OAフロアを導入するメリットは何よりスッキリすること。仕事がしやすくなるでしょう。

見た目がスッキリする

床がコードだらけにならないのでオフィスの美観を保てます。スッキリ快適なオフィスになるでしょう。

レイアウトの変更がしやすい

コード類は床下にあるし、配線の出口は変えられるので、パソコンの位置を変えるのも楽になる、つまりレイアウトの変更もしやすくなるのです。

転ぶ危険が少なくなる

コードがたくさん出ていると足を引っ掛けてつまづくことがあると思いますが、床下に収納してしまえばその心配がありません。

転ぶこともなくなり安心です。

断線する危険が少なくなる

コードに足を引っ掛けて心配なのは、転んだ時の怪我だけではありません。断線したり、そのせいでパソコンのデータが飛んでしまう危険もあります。

データが飛んだら業務にも支障が出ますし、何より「ここまでの作業が無駄になった…」とやる気がなくなってしまいますよね。

コードがなければそんなトラブルを防ぐこともできます。

掃除がしやすい

ケーブルなどがないとやはり掃除がしやすいですね。掃除機をかけやすいので埃もたまりにくいです。きれい好きな人にはありがたいでしょう。

いいことづくめでもない?OAフロアのデメリット

オフィスがスッキリして仕事もしやすくなるのならメリットばかりのような気がしますが、このようなデメリットも考えられます。

床の工事に費用がかかる

工事の種類にもよりますが、それなりにコストがかかります。オフィスにあるものを外に運び出しての床の工事になりますので、自分たちでできるものではありません。

材料費と作業費がかかりますが、オフィスの面積が広いほど費用がかさみます。

土台となる床がしっかりしていない場合には、床自体の工事費がかかる場合もあります。

空間が若干狭くなる

本来の床の高さを底上げするようになるので、その分天井との距離が縮まるわけで、オフィスの空間が狭くなります。

もともとある程度の天井の高さがあれば良いのですが、天井が低いオフィスの場合はたった5cm床が上がっただけでも圧迫感を感じるかもしれません。

今までギリギリの高さで入っていたキャビネットなどは、床の高さが上がったことによって入らなくなる可能性もあるので、オフィス内に設置してあるものの調査も必要です。

工事が結構大掛かり

床の工事ですから、当然オフィス内にあるものを一旦運び出さなければいけません。

その間仕事ができないということになりますから、業務に支障が出ないような工事スケジュールを立てる必要があります。

小さなオフィスなら1〜2日で終わりますが、広いとそれ以上かかる場合もあります。ゴールデンウィークや夏休みなどの長期休暇を利用して計画的に進めていかないと大変です。

どのフロアが便利?OAフロアの種類

OAフロアには種類があります。コストの面や使い勝手によってどれがいいかを選びます。

置き敷きタイプ(樹脂)のメリット

今ある床に専用のシートを敷いて、その上にパネルを並べて敷き詰めていきます。そのパネルの中に配線を通すのです。

メリットは

  • 工事が比較的短期間で済むこと
  • コストが安いこと
  • 1つ1つが軽い

です。

パネルはに足がついているので、固定せずに敷いていくだけでOAフロアができます。

その上にタイルカーペットなどを敷くだけですから、配線を変更したいという時にも剥がして簡単にできます。

サイズは25cm角〜50cm角、高さは4〜10cmくらいのものが多いので、配線量やオフィスの広さによってサイズを決めていきます。

置き敷きタイプ(樹脂)のデメリット

もともと足がついているパネルを使うため、高さ調整ができないことがデメリットです。また、下の床がしっかりしていないと使うことができません。

他にも、

  • 耐燃性が低い
  • 配線量があまり多くない
  • 施工後にガタつきを感じることもある
  • あまり重いものは載せられない
  • パネルに穴が空いているので上のカーペットが薄いものだと歩きづらさを感じる

このようなデメリットが考えられます。

OA機器がたくさんあるようなオフィスには向いていないかもしれません。

置き敷きタイプ(溝配線タイプ)のメリット

こちらは同じ置き敷きタイプですが、溝がついているので配線を通しやすく、樹脂製のものよりも配線量が多くなります

主にコンクリート素材が使われているので安定感もあります。

その他、

  • 配線の変更がしやすい
  • 歩きやすい

などのメリットがあり、中規模のオフィスまで対応可能です。

置き敷きタイプ(溝配線タイプ)のデメリット

配線量が増えるとはいっても、大規模なサーバールームなどには少し物足りないでしょう。

また、置き敷きタイプですので、基本的に高さ調節はできませんし、樹脂タイプよりはコストがかかります。

レベル調整タイプ(支柱タイプ)のメリット

レベル調整タイプは、まず床に支柱を立ててその上にパネルを載せていきます。

最初に高さを調整してからパネルを設置してきますので、配線の量に合わせて高さを決めることが可能です。

配線が少なければ低く、多ければ高く、と支柱の高さを変えることで床の高さが変わります。

  • 金属製なので重いものでも置ける
  • 対価性に優れている
  • 防音効果も期待できる
  • ぐらつきが少なく安定性がある

自由度があるので、人やものが多い大きなオフィスで使われることが多いです。

レベル調整タイプ(支柱タイプ)のデメリット

樹脂製とは違い素材が金属なので、1つ1つのパネルが非常に重いです。床の状態によっては使えない可能性があります。

他にも、

  • コストがかかる
  • 工事期間が長め

などのデメリットがあります。

できれば工事は入居する前に済ませておきたいところです。

今からでもできる?既存の床をOAフロアにする方法

今ある床をOAフロアにするのはもちろん可能です。

夜間や休日に対応してくれる業者もいますので、什器を搬出しての工事も問題ないでしょう。

置き敷きタイプなら工事の時間もあまりかからないので、天井の高さが確保できていて、床に問題がなければ、短期間でOAフロアを作ることはできます。

OAフロア化でオフィスもスッキリ!快適に仕事ができる空間を

配線が床に出っぱなしだと見た目にももちろんよくないし、第一危ないですよね。OAフロアにしてしまえば転ぶ心配もないし、掃除も楽になります。

どのくらいのコストがかかるかは、床の広さと素材によって変わってきますが、OAフロアにすることで仕事の効率が良くなるなら、検討してみる価値はあると思います。

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