オフィスデスクの選び方のポイント。快適な環境で能率アップ!
オフィスで最も大事なもの、それはデスク!といっても過言ではありません。事務職にとってデスクは仕事場そのもの。良いデスクが良い仕事を作るのです。
オフィスのデザインとマッチしつつ、働く人も満足できるデスクとはどのようなものなのでしょうか。
オフィスのデスクといっても種類がたくさんあるのでどれがいいのか迷うところです。
そこで今回は、オフィスの環境や仕事の内容に応じたデスクの選び方について解説します。新しいデスクを揃えようと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
選ぶ前にチェック!オフィスデスクの基礎知識
どれがいいかを選ぶ前に、オフィスデスクというのはどのくらいの大きさが標準なのか、基礎的な知識からおさらいしていきましょう。
デスクの横幅サイズ
デスクの横幅標準サイズは、1200mmです。
それ以上になると大きいと感じますし、それ以下ですとコンパクトなサイズになります。
- 1000mm以下
- 非常にコンパクトなサイズになります。デスクトップではなくノートパソコンを使っている人、営業職などでデスクに座っていることの少ない人に向いています。
逆に、紙の資料などを多く使う人には向いていません。
- 1200mm
- 最も一般的なサイズです。デスクトップパソコンを置いても余裕があるので、電話を置くこともできます。文房具や書類を広げて仕事をしても大丈夫です。
- 1400mm
- 通常よりもやや大きめのサイズです。図面や資料をたくさん広げて仕事をする人に向いている大きさです。
- 1500mm以上
- モニターを2つ以上置いたり、大型のパソコンを使う人に適したサイズです。もしくは役員クラスの人が使うような大きさのデスクです。
デスクの奥行き
奥行きの標準は700mmです。
それ以上広い800mm以上になると、デスクの上に書類を置いておいても邪魔にならないくらいのサイズです。
600mm以下になるとかなりコンパクトなデスクになります。
コンパクトだからこそ、椅子を動かさなくてもどこにでも手が届くというメリットもあります。
小さなオフィスですとこのくらいの奥行きの方がスペースを無駄なく使えるでしょう。
デスクの高さ
デスクの標準的な高さは700mm〜720mmです。
デスクの適切な高さは身長によっても変わってくるので、ちょっと難しいところですね。
JIS規格では700mmが標準とされていますが、一般社団法人日本オフィス家具協会が推奨しているのは720mmです。
最近は平均身長も高くなっているので、やや高めの方が歓迎される傾向にあります。
デスクのカラーの種類
デスクのカラーは、グレー系のものが最も多いでしょう。しかし最近ではオフィスの雰囲気に合わせて、個性的な色のデスクを使うところも増えています。
それぞれのカラーの特徴を見てみましょう。
- ブラック系
- シックでモダンなオフィスのイメージに。知的で落ち着いた雰囲気になるので、壁紙は明るい色にした方が良いでしょう。壁紙が暗い色だと部屋が真っ暗になってしまいます。
- ホワイト系
- 明るく清潔感のあるオフィスになります。汚れが目立つのがデメリットですが、女性には人気がある色です。
- ブラウン系
- 茶系は色の幅が広いです。天然木でもナチュラル系の白っぽい色からダークブラウンまでいろいろあるので、オフィスの壁紙と合うような色を選ぶと良いでしょう。ブラウン系は温かみのあるオフィスのイメージになります。
- グレー系
- 最も多く使われているデスクの色でしょう。無難な色ですが、いかにも事務机という雰囲気になるので、オフィスを快適にしたいなら壁紙などを工夫してみてください。
デスクの色が良くても壁紙と合わないとちぐはぐな雰囲気になります。
全体的にどのようなカラーでまとめたいか、ということも考慮する必要があるでしょう。
デスクの脚の形
デスクの脚の形にも種類があるのをご存知でしょうか。種類によって使い勝手が違ってきます。
- T字型
- デスクの両サイドにT字の足が付いています。足元がすっきりしているので、立ったり座ったりが多い人に向いています。
- 4本脚
- 最も使われているテーブルの脚の形です。どちらかというと家庭のテーブル類で使われることが多いです。
- L字型
- L字の脚でデスクの天板を支える形で、オフィスのデスクでよく使われている形の脚です。
- パネル型
- デスクの側面がパネルになっています。足元が隠れるので周りから見られる心配がありません。
- ループ型
- ループ状の脚がデスクの天板を支えています。とてもすっきりしたデザインです。
例えば、幅が広いですくでパネル型の脚だとかなり圧迫感がでますが、ループ型ならすっきりします。
デスクのタイプ
さて最後はデスクのタイプです。
- 片袖机
- 左右のどちらかに引き出しがついている、最も一般的なタイプです。机にもともと引き出しがついているので、別にキャビネットを買う必要がないというメリットがあります。
ただし、引き出しがついている分、足元が狭くなります。もともとある椅子を組み合わせようと思ったら入らないということがたまにあるので注意が必要です。
- 平机
- 何もついていない、非常にシンプルなデスク。小さなオフィスに向いています。付属品はないのでキャビネットなどを別に購入する必要がありますが、天板の下にはちょっとした文房具を入れるくらいの引き出しがついていることもあります。
足元が広く使えますし、自分のデスクに書類をたくさん収納する必要のない人であれば、すっきりして使いやすいデスクです。
- 両袖机
- 両側に引き出しがついており、横幅も広くなるので、管理職、役員クラスの人が使うデスクになるでしょう。
- フリーアドレスデスク
- 会議室の長机をイメージしてもらうとわかりやすいでしょう。長いテーブルに複数人が座ります。固定の席を設けない、フリーアドレス制のオフィスに向いています。
個人が使っていない時には会議テーブルとしても使えます。
- L字デスク
- 2つのデスクを90度にくっつけたような形をしています。モニターを複数置いたり、パソコン仕事をする傍ら図面などを広げて仕事をしたい人に向いています。ただ、かなり場所を取るのであまり一般的ではありません。
- パソコンデスク
- 書類などを広げる必要がない、ひたすらパソコン作業をするような仕事に向いています。キーボードを置くテーブルは引き出して使い、パソコンの上にプリンタなども収納できます。
- ユニットデスク
- 机の部分と棚の部分を好みに応じて組み合わせて使えるデスクです。自由度は高いですが1人あたりのコストがかかるので、あまり一般的ではありません。
デスクのタイプもやはり仕事の内容に応じて考える必要がありそうです。
オフィスデスクを選ぶ前に検討するべきこと
オフィスデスクのタイプや大きさなど基本的なことがわかったところで、実際にオフィスに収めるにはどうすればいいのかということも考えていく必要があります。
必要な台数と確保するスペースを考える
オフィスデスクの大きさを選ぶ前に、当然ですがオフィススペース全体の広さを確認します。
- ここに何台入れるのか
- 一人当たりのスペースをどのくらい確保するのか
それによってデスクの大きさが決まります。
また、誰が使うのかということも重要なポイントです。
例えば営業部でそもそも在席率が低いという場合に、いくら部屋が広くても大きなデスクを入れるのはもったいないですね。
執務スペースとのバランス
デスクは広い方が仕事がしやすいと考えがちですが、意外とそうでもありません。
デスクの奥行きが広いと確かにものはたくさん置けますが、座るスペースが狭くなってしまう場合があります。
立ったり座ったりが不便ではないか、人が歩く通路が狭くならないかなど空間も考慮してデスクの大きさを決めます。
仕事の内容やオフィスレイアウトに合ったデスクの正しい選び方
オフィスの中で行われている仕事は多岐に渡ります。大きなパソコンが必要な人もいれば、書類をたくさん広げたい人も。
どのような仕事にどのようなデスクがふさわしいのか、また、オフィスのレイアウトにあっているかなどを考慮してデスクを選びましょう。
オフィスのイメージにあった色選び
まず、色です。デスクのカラーについては先ほど説明しましたが、そこで働く人が快適だと感じる雰囲気づくりが必要です。
清潔感のある爽やかなイメージのオフィスにしたいなら、白っぽい色がいいでしょう。逆にスタイリッシュでモダンな感じにしたいならダークなカラーでもいいですね。
全体としてどのようなイメージにしたいか、仕事をする人が快適にだと感じられるか、ということをポイントに色を選んでみてください。
集中力がなくならない色選び
もう一つ、色選びで重要なポイントがあります。それは、集中力を邪魔しないかということです。
例えば白い机はきれいでおしゃれなのですが、人によっては目がチカチカして疲れるという場合もあるからです。照明が明るいと余計に目が疲れるかもしれません。
通常の事務仕事で適した大きさ
通常の事務仕事では、幅1200mm、奥行き700mmの片袖デスクが標準的なものになるでしょう。
適度な収納スペースもあり、事務仕事をするための広さも確保されています。平机を使う場合には、自分用の書類を収納するキャビネットが必要です。
書類仕事が中心の場合
図面を広げたり、たくさんの書類を広げて作業をすることが多い人は、両袖机か幅の広い片袖机、平机が良いでしょう。
どの程度広げたいのかによって幅を選びます。
パソコン仕事が中心の場合
パソコン仕事が中心の人は、パソコンの大きさによってデスクの広さを決めます。
ノートパソコンでも十分という場合にはコンパクトなサイズでも仕事はできるでしょう。フリーアドレス机を複数人で使うという方法もあります。
在席率が低い場合はコンパクトなものでもOK
営業職などそもそもあまり席にいないという場合には、コンパクトなサイズを選ぶか、会社に戻ってきたときに座る場所としてフリーアドレス机を置いておくというのもありです。
手作業が多い場合
図面を引くなど手作業が多い仕事は、動きも多いので、足元がすっきりした平机がおすすめです。
椅子との組み合わせを考えるのも大事
デスクは椅子との相性も大事です。デスクを新しくする場合は、今使っている椅子が入るかどうか、高さはあっているかなどを確認する必要があります。
もし椅子も新調するならば、高さを変えることができる椅子の方が便利です。
オフィスレイアウトの変更も考慮する
今の人数よりもスタッフが増えた場合のことも考えておかなくてはいけません。
あまり凝ったデザインやカラーのデスクを選んでしまうと、新しく増やすときに動かすのが面倒だったり、配置がしづらいということもあるからです。
なるべく汎用性の高い、無難な形、色のデスクを選んだ方が後々楽でしょう。
カタログだけで選ばずに実物を見ること!
オフィス家具はカタログだけで選ばずに、できればきちんと実物を見てから選んだ方が良いです。
質感やカラーは、カタログの写真だけではやはりわかりません。
働きやすさを左右する大事なオフィスデスク
大抵の人は、1日オフィスにいて、中でもデスクの前にいる時間が一番多いのではないでしょうか。
だからこそ、疲れにくく快適に仕事ができるデスクを選ぶことが大切なのです。デスクが快適だったら仕事の疲れも溜まりにくかもしれないですね。
バリエーションが多くて迷ってしまうと思いますが、カラー、形、大きさなど多角的に見て、オフィスにしっくりなじむデスクを選んでください。