オフィスに適したカーペットの選び方。エリアに合った素材選び
オフィスのカーペットをどのようにして選んでいますか?
オフィスには、人がたくさん歩く場所や静かな作業をする場所など、エリアによって人の出入りする数が変わってきます。カーペットは色やデザインだけでなく、場所に応じた素材を選ぶ必要があるのです。
仕事がしやすい素材を選ぶと同時に、イメージも良くする色などを選びたいですね。
どのエリアにどんな素材のカーペットが良いのか、カーペットの種類をご紹介しましょう。オフィスレイアウトで迷っている時の参考にしてください。
オフィスカーペットの主流派タイルカーペット
オフィスで使うカーペットのサイズには40cm×40cmと50cm×50cmがありますが、後者のタイルカーペットが使われていることが多いです。
タイルカーペットはパネル状になっているので、施工が簡単なこと、部分的に剥がすこともできるからです。
最近ではデザイン性も高くなっていますし、消臭機能や殺菌加工をされているものなどもあり、カーペットもどんどん進化しています。
エリアに合わせたオフィスカーペットの色選び
昔はオフィスの床というとグレー系のものが多かったと思いますが、最近は随分おしゃれになりました。
全て同じ色、材質ではなくて、オフィスのエリアに合わせたカーペット選びが重要になってきています。
デスクワーク中心の場所
1日座ってパソコン仕事をしていることが多い場所であれば、なるべくストレスを溜めないようなナチュラルな色味がおすすめです。
あまりビビッドで派手な色だと目が疲れてしまうので、
- 淡いグリーン系
- ナチュラルなブラウン系
- 落ち着きのあるオリーブ系
などのアースカラーがいいですね。
頭の切り替えが必要な仕事の場所
逆に、発想力が必要な仕事やアイデア出しなど頭の切り替えが必要な仕事には、はっきりした色味の方がいいこともあります。
- 赤やオレンジなどのビタミンカラー
- ネイビーなどはっきりした色
がおすすめです。
全面この色にするのではなく、差し色として一部に取り入れる方法でもOKです。
リフレッシュが必要な場所
一息ついてリラックスやリフレッシュする場所には、心が落ち着くような色味がいいでしょう。
- 淡いオレンジ系
- 落ち着いたブラウン系
など、リラックスできる色味を選んでください。
エリアに合わせたカーペットの素材選び
色味を決めると素材も決まってきます。
例えば、落ち着きたい場所であれば、あまり音が出ないように素材には遮音性が求められます。
また、人がよく歩く執務スペースだったら、耐久性に優れた素材が必要です。
ナチュラルな感じを重視するなら、カーペットよりもフローリングの方がいいとなるかもしれません。
色が決まったら、歩きやすさや歩く量などを考慮して素材を決めていきましょう。
一般的には、
- 耐久性
- 遮音性
- 静電性
- 歩き心地
などをポイントにして素材を考えます。
人の出入りが多いところは耐久性で選ぶ
カーペットの素材は歩く量に応じた素材選びが大切です。
例えばエントランスや廊下は人の出入りが多く、歩く量も多くなります。
その場合は、重歩行用のカーペットを使います。ナイロン100%の生地はヘタレにくいので、たくさん歩いても大丈夫です。
オフィスの中はそれなりに歩きますが、エントランスほどではないので中歩行用のポリプロピレン製の生地が良いでしょう。
耐久性はそれなりですが、ナイロンよりは安いのでコスパに優れています。
OA機器が多いところは静電機能を持ったカーペット
パソコンなどOA機器をたくさん置く場所には静電性の高い素材を選びます。
静電性は「kv」という単位で示されますが、数値によってA〜Dのランクに分けられます。
歩く音が気になるところは防音性、遮音性
応接室、会議室など歩く時にあまり音を立てたくないというスペースには、防音性・遮音性に優れたカーペットを選びます。
ゆったり過ごすところは踏み心地を重視!
リフレッシュスペースなどゆっくりと過ごしたい場所は、カーペットの踏み心地も大事です。
カーペットはタオルのようにパイル地になっていますが、その編み方の違いによって踏み心地が違ってきます。
- ループパイル
- 弾力性があり復元性にも優れている。執務スペース向き。
- カットパイル
- 弾力性や耐久性はループパイルに劣るものの、非常に柔らかいので歩き心地が良い。リフレッシュスペースや役員室向き。
- カット&ループパイル
- ループパイルとカットパイルの中間のようなもの。
エリアの特徴によって踏み心地も考える必要があるんですね。
カーペットの色や素材でオフィスのイメージは大きく変わる
昔はグレーの地味な色のカーペットばかりでしたが、最近は随分とカラフルになりました。
床の色が違うとオフィスのイメージはガラッと変わるので、カーペットを変えるだけでもイメージチェンジができそうです。
より快適に、気持ちよく仕事をするためにカーペットにこだわってみませんか?